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アニエスによるヴァルダのlのネタバレレビュー・内容・結末

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ヴァルダ自身が自身の作品について沢山語ってくれる贅沢な時間。
半世紀以上に渡る創作活動について語る本作が遺作になるなんて、アーティストとして大往生だ....😭

「浜辺が私の創作の源」と語るヴァルダが、砂埃が風に舞い霧の中消えていくラストなんて、映画的……
海に還っていったヴァルダは、世界を繋ぐ海から沢山の芸術の種を持っている人々の創作の源泉になってるかもしれない。

いつまで経ってもずっとチャーミングで、身近なものに興味津々でそれを映し出してきたヴァルダ。
彼女の「ひらめき」の源や、「創造」の過程、何を考えて撮ってきたのか、彼女の口から聞けたことがほんとに嬉しい。大満足。
まさに「自画像」な作品、「ヴァルダ」を共有してくれて私は大満足だ。Love, ヴァルダ……

💋今回のLOVEタイム
・デ・ニーロを讃えながら、「落ちるのは代役がやった」「映画自体も転落したけどね」と自虐のように語る姿もまた清々しくて大好き。笑
・ぼやけてきたヴァルダの視界をアルファベット持った人々で再現してるとこ。「上下に」じわじわと動く人々笑
 「これよ、まさにこれ!」笑笑 大好きすぎる笑
・愛猫ちゃんへの愛もしかり
・ドゥミ監督への愛がBIGでLOVEだった💘
 ドゥミの写真を大切そうに胸に当てるヴァルダ...💘
・インスタレーションが全部素晴らしすぎて…この目でみて体験したかった…

初見:4.5 love


・「映画はわたしたちが解釈するものだから」
・「私生活」と「社会」の対立の話。
・「カメラをみないという役者の掟を逆に利用した」
・「シモンシネマ(もし私の映画)がいやなら他を当たれ、と言ったの」
・「もう35ミリでも16ミリでもフィクションは撮らなかった」「20世紀の終わりまでずっと」
・「20歳、モザイクが好きだったの」「36歳、絵画の右端に。絵画が好きだったの」「これが80歳、次の世紀へと移り変わる様子を見てきた」
・21世紀になり映画人生に変化が。カメラが小型化・デジタル化したおかげでこれまでとは別の手法で撮影できるようになった。
・「写真が撮られる前後に起きること、映画なら画面の外のことがいつも気になってた」
・「これも新しい映画の形」「芸術的にリサイクル」
・「サンダルが3ユーロだなんて消費社会のおかげ」www
・『アニエスの浜辺』とつけたのは、浜辺が私の原点だから。
・「映画は人と私の、または私と人の関係だと言いたくて。」
・「全身痛い」「だって本当のことだもの」w
・「私は現実と描写を近づけるのが好き」
・「演技は素人だけど本物の人々よ」
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