太郎丸

超能力者の太郎丸のレビュー・感想・評価

超能力者(2010年製作の映画)
4.5
他人を操る超能力者の男が、唯一人操る事のできない男(主人公)と出会ってしまうお話

今や韓国映画界の大スターカン・ドンウォンさんの若かりし頃の作品。他人を操り命や金を奪う事で生きてきた孤独な男と、その能力が唯一効かない男、二人の攻防を描いたストーリー。ダブル主人公とも言えます。


目で見た相手を操る事のできる能力、効果範囲や判定が広く万能。多数の人を操り主人公を襲う。対する主人公はガンガン傷つきながらもガムシャラにそれに立ち向かう。圧倒的な能力(襲いかかる操られた大量の人達)VS気合とガッツ、というその対比が良いです。アクション面でも飽きさせません。ニトロっぽい車のブースター描写にもにんまり。

また、主人公の親友である後輩の外国人コンビがかわいくて、3人の友情もよき。事故でクビになった主人公をやとってくれる事務所の社長もいい人。出番はそこまで多くないもののサブキャラが良いのもここ好きポイント。
(主人公の現在の状況、これまでの人生が微妙に伏線なのも良き)

反面、設定面など雑なところも。目で見た相手を操る能力、という事で強力な光で能力を封じる場面があれば、目くらましが効かない場面もあったり。かなり遠くで車に乗っている人物も操れたり、そのあたりはかなりふんわり(そこを描きたかったわけではないからだと思いつつも)


しかしながら、男と主人公の戦い、そしてその対比(と共鳴?)を描いたストーリーは非常に好き!能力VSガッツのアクションも派手さと泥臭さが相まってとても好き!と個人的にはとても好きな映画。所持DVDを年一以上は見返します。ラブ超能力者!!!

※日本でリメイクされたような記憶あるような無いような……無いですね(圧)
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