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超能力者のRのネタバレレビュー・内容・結末

超能力者(2010年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

実家で。

2010年の韓国映画。

監督はキム・ミンソク。

あらすじ

目で自分の意のままに他人を操ることができる超能力を持った男(カン・ドンウォン「MASTER マスター」)が唯一、自分の能力が効かない男ギュナム(コ・ス「あの人に逢えるまで」)と出会ったことで熾烈な争いに発展していく。

今作、実は日本でリメイクされているんです。

その名も「MONSTERZ モンスターズ」!!

みんな大好き藤原竜也×山田孝之という二大俳優が共演とあって、期待されてはいたものの蓋を開けてみると思い出すのはプールで胸毛ボーボーの水着姿できゃっきゃっしている山田孝之の姿しか思い浮かばないようなトホホな作品だった笑。

今作は、そのオリジナル版ということで、久しぶりに観たくなり、Netflixで鑑賞しました。

大筋としてはオリジナル版も日本版も話の展開は変わらないんだけど、やっぱりオリジナルである今作の方が見せ方が上手いように感じる。

冒頭、幼少時の初めて?の能力を使っての殺人シーン。忌むべき存在として生まれた男が父親に虐げられる母親を見て、能力を発揮するわけなんだけど、その殺し方よ!!自らの手で首をひねくり回すて!!日本版でも同様の演出ではあるが、より一層、この能力のヤバさが伝わる。

同様に、現代パートで実家で家宅捜査をする捜査員を操って、マンホールに次々と飛び込ませるシーンもあるんだけど、無反応の人間が次から次への機械的に暗闇に消えていくシーンはわずかなシーンではあるが、その無情とも言える殺戮に恐怖を覚えた。

藤原竜也もそうだったけど、やはり眼を見開く演技が重要なわけで、そういう意味では、猫に似たアーモンド眼を持ち、冷たい印象を与えるカン・ドンウォンははまり役と言えるんじゃないだろうか。

対するもう1人の主人公、コ・ス演じるギュナムも男の能力が効かないというだけではつまらないと思ったのか、他人よりも頑丈な身体と再生能力を持っているという、もう一つのチカラも持ち合わせているから面白い。

まぁ、結局、このギュナムが動き出すことで、周囲で悲劇が起こってしまうわけだけど、無敵とも思われる能力を持った男に仲間を失っても尚(死んでも、兄貴を助ける姿にグッとくる)挑もうとするその姿は泥臭くもかっこよく見える。

あと、どうでも良いけど、スッゲー溝端淳平っぽいよね、彼は。

ラストの決着の仕方は日本版とは異なり、男は完全に死んだ上、ギュナムも半身不随で麻痺が残り、電動車椅子生活を送るというバッドエンドになると思ったら…

まさかの「アベンジャーズ」もかくやのヒーロー誕生譚になっていて、ラストのギュナムの「どやっ!」顔がまたどストレートな演出で微笑ましくも喝采で讃えたくなる!!

俺、やっぱこっちの方が好きだわ!
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