のん目当てで観てみたが…
舞台が原作らしいが映画としてどうなんだ。
キティ岩城の下りとか序盤が冗長なくせに、のん演じるヒロイン愛がハローナイツに加入して人気になる下りはパパっと描くこの構成のバランスは何?
そもそも、ハローナイツの面々は愛の歌を聞いて「君ぐらい歌が歌える子は東京には吐いて捨てるほどいる」と言ってるのに彼女が加入した事でたちまち人気になる理由が分からん。
ただでさえ劇中で流れる昭和の歌謡曲は世代でないのでピンとこない上に、歌う場面に人物のドラマが無くただ歌を聞かせる時間でしかない。
序盤で各人物が抱える苦悩をダラダラと描いた割には、愛の父親探しの件、ハローナイツはこのままでいいのかという件、慎吾が独立した件等のあらゆる要素がフワッとした着地でモヤモヤ。(直近で観た『星の子』もあんな感じだが、あれはテーマと結びついてるので良しとして)
「のん主演作」と「昭和の歌謡曲がメインの作品」では客層の食い合わせが悪いと思う。
六造のエピソードはおそらくほとんどの人が『冷たい熱帯魚』を連想したと思う。あそこで、でんでんの反応を見せてほしかった(笑)