グラビティボルト

黒い乙女Qのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

黒い乙女Q(2019年製作の映画)
3.9
凄い。冒頭のブランコで主人公が歌っている場面から一貫して「画面奥に怖いものが在る」を撮っていて
例の家に入ってからはそれらが一切「語られない」怖さ。
食卓の描写も実は巧みで、突然大量の蕎麦アップカットを挟んで画面脇に全く周囲と合わない赤ワインを用意する独特の違和感や、一瞬手持ちの浮遊感が強い窃視的なカメラが入る不気味さが素晴らしい!
諸々の罠や怪異の原因の片鱗を掴んだつもりになっても、全く理解出来ないまま
引き摺り込まれていく実に真っ当なホラー映画だった。続編も期待!