美しい。どこを切り取っても美しい映画。
ケネス・ブラナーとジュディ・デンチの貫禄のある演技に惹きつけられる。静かな中にも迫力のある表情。さすが。
シェークスピアってもう伝説の生き物みたいに思っていたけど、普通にひとりの人間で家族とのいさこざなんかもあったんだな。すこし身近に感じられて良かった。
今では考えられないようなこの時代の女性の立場や生き方を知る事もできて鑑賞しがいのある作品だった。
こういった作品で、文化人同士の会話に突然詩を織り交ぜてくるのは、見ている分にはかっこいいなと思うけど自分はとてもその会話には参加できないなと思う。遠回しな表現や比喩などは再生を一回止めて「どゆこと?」と考えないとついていけない事も…。
芸術的、文学的すぎる映画は映画館では観られないな。