キャサリン子

チア・アップ!のキャサリン子のレビュー・感想・評価

チア・アップ!(2019年製作の映画)
3.9
平均年齢72歳のチアリーディング・チームが、全米大会を目指して奮闘するハートフルコメディ。
製作当初は、実在するシニア・チアリーディングチームのドキュメントを撮るつもりが、色々脚色してフィクションにしたらしい。

いや~面白かった!!
5回くらい泣きました(泣)!
あらすじ読んだだけで全部ストーリーわかっちゃうんだけど、それでも飽きずに最後まで観入っちゃいました。
エンドロールで、おばあちゃん女優の一人一人に専属の2名のサポート担当者の名前がクレジットされてたのがリアルで笑えた(笑)

それにしてもおばあちゃん達、パワフルだなぁ(笑)
70過ぎてからチアをやろうというチャレンジ精神はほんと尊敬する。普通は、「恥ずかしい」「笑われる」「できっこない」ってネガティブな感情が先に来ちゃうと思うんだけど、「やってみたかったからやる!」っていうその好奇心。
チャレンジ精神と好奇心は人を若々しくするよね。

練習前にリーダー(74歳)が全員を鏡の前に立たせて、「今の自分を見つめて受け入れて。そしてひとつでもいいから自分の好きなところを見つけて」とメンバーに促すシーンがあるんですが、そのシーンが凄く好き。
「3つ数えたらみんなで自分の好きなところをひとつ、口に出して言いましょう。誰にでも必ず良いところがあるんだから」って。
なかなか自分の長所には気付かなくて短所やコンプレックスばかりに気を取られがちだけど、艶々な髪の毛だったり、細くて長い指だったり、素敵なところは絶対にあるんだよね。あ、「私の好きなところは腕!血管が出てるから採血しやすい!」って言ってたおばあちゃんもいたな(笑)


キャッチコピーは、「今、わたし史上最高のとき」。
やりたいと思っていることを始めるのに“遅すぎる”なんてことはないし、人生一度きりなんだから思い切らなきゃ!って思わされました。

けどこれ、きっと洋画だからできた作品だよね。
邦画だったらやってくれる女優さんいないんじゃないかと思う。
ミニスカート履いて、チアやってくれる平均年齢72歳のユーモラスな女優さん8名、集まるかなぁ。
キャサリン子

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