事故で操縦不能となった巨大宇宙船、火星移住者を乗せたまま琴座方向へ軌道を外れてしまう･･･。
スタンリー・キューブリックを意識した作風ながら特に盛り上がりもなく淡々と虚無への旅路を描く。
浅はかな人間の行動は次第に死へと向かい、広大な宇宙を前に無力でちっぽけな存在だと知らしめる、グラスの中の気泡とはよく喩えたものだ。
ディテールまで丁寧に作られたシナリオが良かった、後半の駆け足が超光速となり驚くが、地球を破壊し尽くした人間は土となりまた青い惑星へ帰って行くのか？
エンドロールのオープニング、環境破壊された地球から脱出したハッピーエンドの続きは？
エンタメ度は低いが好きなムードの作品。
「2001年宇宙の旅」と 「アイズ・ワイド・シャット」が好きな人だったらハマるかも。
主演エメリー・ヨンソンが恋人に甘える時がチャーミングで好感。
監督
ペッラ・カーゲルマン
フーゴ・リリヤ
キャスト
エメリー・ヨンソン
ビアンカ・クルゼイロ
アルヴィン・カナニアン
アンネル・マティーニ
エマ・ブルーム
ジャミル・ドリッシ
ピーター・カールバーグ
ホアン・ロドリゲス
ダコタ・トランチャー・ウィリアムズ
デヴィッド・エンジンガ
