あべ

エターナルズのあべのネタバレレビュー・内容・結末

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

クロエ・ジャオが手がける大作SFとして楽しめた部分がめちゃくちゃあった。この人の真骨頂たる人への愛と寄り添い。神々しさまである美しさ。ただやっぱりエターナルズの設定自体なかなか受け入れがたいものがあった、うーん。でも全体的には良かった。

もうなんかお話が壮大すぎてなあ。こいつらほんとに7000年も生きてんのかよ。人類の進化こいつらに導かれてたんだ...。いや別にエターナルズの面々が嫌いというわけでもなく、むしろ一作だけでかなり好きになったけど7000年も生きといてそれ!?というがっかりさ。7000年だぜ?もっと人間を超越しててほしかったんだが。なんで私だけ子供なの...とか悩んでたけどさあ7000年もあったんだからもういいだろ。
とか思ってたけどこんなに人間くさいのは彼らが人と触れ合い人間性を獲得したがゆえのことだったのかな、とも。でもそこに至る過程を見せてよー!と思う。彼らが創造主に歯向かうまでに人間を愛するようになった過程、人間性を獲得していった過程、そこを描いた積み重ねの上であの決戦だろ。やりたいことはわかるけどしっかり上手くいってない気がすんだよな。

とにかく初っ端から人間としてあまりに上手く描きすぎたがゆえに、非人間であり悠久の時を過ごしてきたという設定との齟齬に違和感を感じてしまった、という感じ。

めっちゃ不満たらたらに書いてしまったけど期待しすぎたせいかも。やはりクロエ・ジャオは大好きです。被造物が愛に目覚め創造主に歯向かうという大好きなやつだったし。
セナとギルガメッシュのコンビ好き。
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