砂井戸

エターナルズの砂井戸のネタバレレビュー・内容・結末

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 少ない戦闘シーンのほとんどの画面が暗くてよくわからないところが多いのが凄くマイナス。自然の風景描写は滅茶苦茶キレイなのに。あのキラキラの金の糸を操る能力を華やかに見せたいからわざとプラネタリウム的に画面全体を暗くしてるのか?と思ったけど、そこまでいつもあの能力をたくさん使ってくれるわけでもなくて単純に勿体ない。ヒーロー映画で主人公がラスボスにとどめを刺す能力に目覚めるシーンがあんなに真っ暗で何が起きてるかわからなくってどうするんだよ。でもアンジェリーナ・ジョリーが頭がおかしくなって暴れだしたらマ・ドンソクくらいじゃないと止められないだろうというような絵的な説得力は確かにあった。

 キャラの人数は多いけどちゃんと個性があって全員覚えられるしよくできてる。キャラ配置や創造主との戦いというテーマでどことなく往年の石ノ森章太郎漫画を思い出す。壮大さと冗長さの境目が難しいけど、とにかく今までの価値観にとらわれないものを作ろうと挑戦していて、世界のエンターテイメントを牽引する立場になったマーベルの責任の重大さを感じた。
 広島の原爆投下をバビロン捕囚やコンキスタドールと並ぶ人類史上の悲劇と描いてるのも凄い。(ところでバビロン捕囚をGoogle日本語が変換してくれなくて衝撃。どうでもいいオタク用語より覚えなきゃいけないことあるだろ、Google日本語もうちょっと頑張れよ…)

 あと「マーベル作品なのにセックスシーンあってすごいね」つう感想見かけたけどアイアンマンのこと忘れないでください
砂井戸

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