MCUシリーズ第26作目。
アヴェンジャーズとはあまりにスケール感が異質なキャラクターたち。
さまざまな人種、セクシャルマイノリティー、聴覚障害者という、ある種のバランスがとられた彼らのアンサンブルは、必然性のある演出によって内容的にも成功している。
ストーリー的にはやや平凡だが、ここにあるテーマは、産めよ増やせよというヤハウェの宗教のテーゼをクリティカルにとらえなおす面白いもの。
映像的な美しさや、人物の表情をていねいにとられたショットが心地よく、MCUシリーズとは切り離して観ても(結局そんなことはできないのだが)見応えある作品。