Foufou

エターナルズのFoufouのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
2.0
マーベル映画の第二章の幕開けが本作だとすると、ちょっと前途多難という気がする。『シャン・チー』を観て、次なる敵は地球内部におわすか……と予想されたが、当たらずとも遠からず。

ただスケールがさらに大きくなって超人のありようがある閾値に達したことで、なんか彼らが一々カップルを組まされていて、切った張ったの私情に惑わされているようなのが、超人になり甲斐もないというか。設計者もガーディアンとしての彼らの製造に全力を尽くすべきで、怨嗟や嫉妬を生みかねない心理システムを新しい生物にプログラミングすべきでないし、まぁ、もっと卑近なツッコミをすると、バビロニア時代のエターナルズは平時でさえ戦闘モードのコスチュームでいるのに、現代でそれをしないのは、古代の地球文化を見下しているからなのか、はたまたあのコスチュームを現代でも着続けることが死ぬほどダサいことを知っているからなのか……という、なんていうのかな、破壊力はあってもオツムは人間並の、それも平均か平均以下の感性であり知性であるのが露呈するのが観ていてなんとも居心地悪いんです。どっかの国の軍隊じゃあるまいし……。(あ、でもでも、バビロニア時代は常に戦闘体制にあったいっぽう、現代ではみんな散り散りになって自分探ししながら人間に身をやつしてる……って、なるほどね)。

ヒーローはやっぱ、普通の人で、叩き上げがいいですね。超人であることと、人であることの間の苦悩あっての、カタルシスでしょう。本作なんて、あれじゃ、要するに宇宙人の話ですからね。『猿の惑星ジェネシス』を観たときの困惑に似てますね。猿の葛藤を延々と観せられてもなぁ……と。

冗長でした。退屈でした。どこかに昂る要素、あったかしら……。あ、マ・ドンソク出ててちゃんと見せ場があったのは、よかった。

ハルクの後継者なんですね。
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