風来坊

エターナルズの風来坊のレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.0
公開当時に話題になったけれど賛否両論作で今まで観るのを躊躇ってました…。
まあクロエ・ジャオ監督という時点で今までとは違う切り口のマーベル作品になるだろうなとは思っていました。そもそも皆さんが絶賛の「ノマドランド」が刺さらなかった私には苦行になるだろうなと覚悟しての鑑賞(笑)

ヒーローたちにも事情はあるのでしょうが、地球が終われば全て終わりなのにサノスとの戦いには介入出来なかったっていうのはやっぱりムリがある…。
とうとうアンジョリーナ・ジョリーさんもマーベルヒーローに辿りついたのか。あまり話題にならなかったですよね。私も本作を観て初めて知りました(笑)
神々しい感じは出てたけどやっぱりこの人はマレフィセントなどディズニーのイメージが強い。まあ今やマーベルもディズニー傘下ですけど。

サルマ・ハエックさんは再びのブレイクかこのところ話題作に出ずっぱり。ただ個人的には悪女のイメージが強いからヒーローは意外(。・_・。)
ハッとする映像美はやはりクロエ・ジャオ監督らしさが溢れてますね。
明るく楽しいヒーロー像とはやっぱり憂いが溢れる感じで若干「ウォッチメン」に似ているように感じた。

LGBTに配慮した形も含めてそれが面白いかどうかはともかくとして今までとは違う新しい方向性と風を入れた試みは評価したいですね。インド映画オマージュもなかなか笑えました。ただアベンジャーズのように危機が迫る緊張感は今ひとつで、かつての仲間を訪ねる旅行みたいに見えてしまうし前置きが長い。
マーベル作品にしては派手なアクションも少なくなんか哲学的な叙情詩のよう。

アリシュムがラピュタの巨神兵みたいでしたね(笑)
実はこちらがのヴィランの件の残酷な真実はなかなか衝撃的だし、善悪の境界線がこれほど曖昧なマーベル作品は初めて。広島の原爆投下を描いていたのも驚いた。
ただこの展開で156分は長いわ…私のヘボヘボ集中力ではツラいものがあります。

失敗を恐れずに新たな試みをしたマーベル作品でその部分がズドンと刺されば高評価に繋がるのは分かりますが、明るく楽しいヒーロー物が好きな私にはやっぱり合わなかったです…。勝手な言い分に勝手な思想に結局は妬みや嫉妬の内輪揉め満載で何とも言えない気分に…ヒーロー物でモヤモヤしたくはないのよね🤔

それでも人間は1つになれないそれはヒーローとて同じや結局はのところは愛する力。そして綺麗な映像と新しい試みを入れた野心作で根強いファンもいるのは納得できる作品でした。
ただ興行的には微妙だったのでケビン・ファイギさんがエターナルズ2の予定は当面なしと断言してしまい…皆さんがお待ちの続編はあるとしてもだいぶ先になりそうですね…。
風来坊

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