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プライベート・ライアンのnzのネタバレレビュー・内容・結末

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

テーマとその描写表現のリアリティから、観る覚悟が出ず避けてきた作品。ようやく鑑賞。目を覆いながらも観て良かった。

トム・ハンクス演じるミラー大尉の人間力に脱帽した。任務の道中、迂回ではなく、基地を破壊する選択をし、ウェイドが射殺された場面。正解など分からない極限の状態で、自分の過去と、戦争に対しての心情を話し、仲間の心を再度団結に導けたのは、ミラー大尉唯一無二の結果だと思う。

手の震えや、一人手紙を読み泣くシーンから、「人を率いる人の孤独」を、談笑から殺伐した雰囲気への一瞬の切り替わりで「戦争に対しての無慈悲さ」を感じた。

好きな人も、嫌いな人も、その人を好きな人・嫌いな人が居る。普段は見えなくても連鎖する大切な関係があり、誰一人簡単に命を落としてはならないと思った。
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