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プライベート・ライアンのfumikaのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.0
時は1944年6月
ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた
そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉に落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下される
ミラーは中隊から7人の兵士を選び出し、生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと出発する


今まで観た戦争映画の中で一等素晴らしい作品でした

度々の、いきなり始まる銃撃戦で緊張感は終盤まで解けずでしたが、最後の最後は本当に圧巻
卓越したカメラワークと俳優達の素晴らしい演技で迫力の仕上がりです


印象的だったのは、兵士達の夜の束の間の談笑シーン
彼らがふと平和に暮らしていた昔の思い出や心情を吐露する姿は切ない

また、勇敢に闘う兵士達の中でアパムの様な人物を描くことはかなり効果的だったと思います
彼は窮地に達した人間の真の姿の様であり、私はそうだったのですが、誰しも彼への共感と助かってほしいという想いに溢れたのではないかと思います


ハンクス演じた中隊隊長ミラーのカリスマ性も光っていました
仲間割れが起きても見離すわけでもなく、情けをかけるわけでもなく

何より大好きなマットとハンクスの会話のシーン
「むだにするな しっかり生きろ」
しびれた…


これは傑作中の傑作
映画館で観たかったなぁ
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