つるみん

終点のつるみんのレビュー・感想・評価

終点(2018年製作の映画)
3.6
【このバスの行き先は…】

SSFF&ASIA2019にて公開されたオランダ産のショートムービー。自爆テロを目論む1人の青年とたまたま居合わせた老人との会話を中心とするストーリー。ある意味ヒューマンドラマともいえる。

1人の青年はなぜ自爆テロを実行しようと思ったのか…。この9分間を観て全てが分かる訳ではないが、推測されるのは〝孤独〟だったのかもしれない。やはり人というのは支え合う生き物。それがたとえ初対面の老人だったとしても、彼にとっては大きな存在になったのだから。

彼には話し相手が必要だったのだろう。

映像の色感、音楽、カメラワーク。
徹底した雰囲気作りが素晴らしかった。監督を調べたところ、まだ学生らしく、本作がこれで3本目の短編になるらしい。非常に今後が楽しみな監督さんだ。
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