戦時中のスパイって聞くと、祖国を売った裏切り者っていうイメージだが、ジョーンの場合は、主義思想に偏っていたわけではなく純粋に、人が死んでいくのを阻止したかったってだけで、すごく真っ当な人間だなって思った。
時代に翻弄されるメロドラマ的な要素もあるけど、自分の考えというものをしっかり持ってるのは好感が持てる。
不倫関係にあった上司ベイリーの、自分達の核開発の研究と原爆投下は無関係っていう発言はいかがなものか?と思ったし、それに幻滅してジョーンが行動を起こすことも納得できる。
なんでロシアに核の情報を流すことが平和につながるんだ⁇って思ったけど、力を均一化すれば互いを抑制し合うことができるってことで、なるほど、そういう考え方もあるのかと勉強になった。
モデルとなったメリタ・ノーウッドという人物は実際は根っからの共産主義者だったらしいので、“おばあちゃんスパイ”っていう物珍しさにドラマチックなストーリーを付け加えたフィクションだね。
「実話を基に」って自分で調べないと危険だな💦
ジュディ・デンチはいつもの存在感がなく、本当にそこら辺のおばあちゃんに見える。
邦題がダサい。