2022年11月26日
『鉄道運転士の花束』 2016年セルビア・クロアチア制作
監督、ミロシュ・ラドヴィッチ。
イリヤは鉄道の運転士の仕事をしている。60歳。
イリヤは仕事の最中に、28人もの人を電車で轢いた過去を
もつ。
ある日、イリヤが電車を運転している時、線路に寝転がる
自殺希望の少年を見つける。
どこにも行き場のないこの少年シマを、イリヤは養子として
育てる。
シマは成長し、僕も電車の運転士になりたいと希望する。
運転士たち、皆がそれぞれ何人轢いたと言い出した時は
驚いた。 価値観の違い?
セルビア・クロアチアの国が制作した映画。
このシマにしても、他の先輩運転士たちにしても、電車で人を
轢かないようにするには?って考えないのか不思議だった。
真っ先に柵を設けるとか・・・・・柵があれば、イリヤの
恋人が線路に入ってくることはなかったのでは?と思った。
そして、これは映画なんだよ、ファンタジーの部類かもと
考えて自身、納得して見続けたのだが。
シマが口ひげを生やし、顎髭もできて、電車で人も轢いて!!
・・・次第に大人になっていく。
しかし、人を轢いて悩むのではなくて、轢かないでいる事に
悩むなんて、轢いて喜ぶなんて・・・・
ブラックジョークだなぁ。
そんな価値観の違う映画だけれど、ほんわかアットホームな
雰囲気がいい。
イリヤのおじいさん役がなかなか良い(^^♪
お墓に供える白い花を皆で育ててるのね・・・・・