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トムとジェリーのmitoのレビュー・感想・評価

トムとジェリー(2021年製作の映画)
1.7
2021年30本目。
あのトムとジェリーをピンクパンサーの手法で実写と融合させたアニメーション作品。

人間キャラもクロエ・グレース・モレッツやマイケル·ペーニャと中々の有名どころをキャスティング…しているが、正直びっくりするくらい面白くない。掛け値なく面白くない。

兎に角、話が全く盛り上がらないし、ワーナーの悪癖であるガバガバな展開から無理矢理、終わりだけとりあえず良さ気にしようとする手法が絶妙にマッチして、近年稀に見るレベルでマイナス方向に作用している。

トムとジェリーの実写に融合した3Dアニメーションも、アニメなら許せたエグい描写が生々しく感じられたり、彼らのゴタゴタが劇中で洒落んならない事態を起こしたりと、笑えない。

あと、先述の悪癖の弊害で、トムもジェリーも自らの失態に関して、全く反省を感じられないのも問題。
その悪びれない様を見て、冗談抜きで「所詮、畜生なんだな、こいつらも」とまで思ってしまった。

全ての気遣いが、悪い方向に作用したかのような出来だった…。
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