Taka

カイジ ファイナルゲームのTakaのレビュー・感想・評価

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)
3.0
これは…どうなんだ。あまりこうしたレビューを参考せずにとりあえず藤原竜也の新作だし、ちょうど映画館で貯めたポイントカードの無料鑑賞券もあるからせっかくだから観るか、あのカイジの新作だしと思って観たけど、心の中でずっとザワザワ…して不安しかなかったし、結果的にどうなんだ…と困惑した。人によってはガチで怒り心頭になりかねない一作だと思います。
そもそも、カイジの魅力ってなんだろうと考えたとき、ゲームの心理戦からくる興奮度がゲームの決着とともに頂点に持ってきて、そこからの種明かしで唸らせるあたりだと感じるんですが、今作、それが全然感じなかったんですよね…そういう興奮度がない代わりに種明かしをずっとやってる感じがして、最近の作品を挙げるなら、ヘタな「コンフィデンスマンJP」を観せられてる気がしたんですよ。ただ、藤原竜也が説明過多な台詞を喋って要所要所で藤原竜也節を出す感じ…設定もツッコミどころあるし、そんな作品でしたっけ?ゲーム本来の魅力が皆無なのは作品としての魅力を大きく損ねてるので結果として個人的には何も残らない作品に感じました。
あと、この作品は藤原竜也が藤原竜也させてるだけに感じた。前作から8年。藤原竜也のモノマネをしてる人は「カイジ」のネタをかなりやってくれたからってのもあるけど、藤原竜也や製作陣がそのモノマネに寄っていくというのは違うような気がする…だって、ラストのセリフなんてもろにそうじゃないですか。ちょっとそこもガッカリしたあたり。
オチが漫画的で拍子抜けしたけど悪くなかったりすげぇ面白くなかったというわけではない。でも、上記の批判点やクライマックスに展開や音楽が盛り上がりを頂点に持ってきてなかったり残念な点が多い一作だった…
無料鑑賞券ですらも満足させないって…悪魔的だ。
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