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カセットテープ・ダイアリーズのaのレビュー・感想・評価

3.4
予告見て気になってた作品。
同級生から借りたカセットテープによって、ブルーススプリングスティーンに憧れ、自分の人生や夢とこれまでの家族との関係を考える物語。
映画day4作品目、かなり意地で見た笑

幕開けから親への葛藤を経て、Dancing in the darkまでの最高潮への登りが最強っすね。
そして、The promised landへ。
この曲が1番好きだったかもしれない(もしくはBorn to run)。
この曲聞いて風を肩で切って歩く感じ、めっちゃ分かる。
映像でも音楽でも、すごいものに出会った時って自分が無敵になったような感じがするよね笑

驚いたのは、本当にリリックが現代人も励まされる内容だということ。
ブルーススプリングスティーンは正直、We are the world の風邪でしゃがれた声しか知らなかったけど、すごく人気な方だったんですね〜

自分の力で道を開いていくことのかっこよさと、逃れられない現実。
言わない方がいいのに、チケット買ったって言っちゃう気持ちすごくよく分かる。
あんたの言いなりにはならないという、最大の反抗心だから。

成績優秀者でスピーチをするシーンは、えぇ😧!?ってなる内容で、もうちょいあったんじゃないかなって思ったりもしたけど、納得はする。
離れてみて親の有難さに気づく場面ってたくさんあるから。
ジャベドにとってブルースとの出会いはなくてはならないものだったけど、でもいい意味でも悪い意味でも自分がいる環境ってあるから、そこにいかに知恵や意味を見いだせるかってところだなと。

1880年代のイギリスはまだ白人優位だったのだなと勉強になった。
なかなか世界から差別がなくならないのはなぜなんだろう。
どうして人との比較でしか生きられないのだろう。
その人その人の考えがあって、個性があって、世の中って成り立ってるのにね。

お父さんも根っからの悪党じゃないです。
むしろ家族への責任が強すぎるがため。
子供のことはもっと理解してやれよってなるけど、実際それはジャベドを愛しているからだなって思う。
今じゃ理解されない愛ですね。

理想や夢を追い求めつつ、地面に足をつけて、自分の実際の人生に対して責任を持つことの大切さを教えてくれる物語。
風を切って歩きたい気分の時に、どうぞ笑
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