keecoliquorice

カセットテープ・ダイアリーズのkeecoliquoriceのレビュー・感想・評価

3.7
才能と夢はあるが、家族や社会の問題に阻まれ、なげやりになりそうな高校生。ある出会いをきっかけに、試練に遭いつつも乗り越えてゆく、という、ベタな、あまりにもベタな青春物語の王道。

しかし、英国、ロンドンから車で1時間くらいの地方都市、パキスタン移民一家の長男、ブルース・スプリングスティーンの音楽、80年代、という組み合わせが絶妙に作用し合って、わかっちゃいるけどグッとくる映画になってました。

でもまぁ、ある意味ファンタジーな素敵ストーリーよね、こんなことあったらいいけど……、と思いながらエンドクレジットに入ったとき、あっ!そういえば冒頭に出てたっけ!マジか、と。改めて感動いたしました。

好きなんだよね、やりたいんだよね、て、周りに話すの大事だね。


「あなたの思いをあなたの言葉でみんなに伝えて」と言う先生、ご近所のおじさん。

「目立たないようにするべきなんだ私たちは」と言う父親。

いろいろ考えが巡った。
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