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女囚701号 さそりのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

恋人に裏切られ投獄された松島ナミ。リンチ、懲罰労働、独房での拷問など、想像しうる限りの苦しみを、復讐のために超人的な意志で耐え抜く。口数が少なく、ほとんど台詞がないなか、眼力だけで怒りと恨みを表現する梶芽衣子が凄い。虐げられ抜いた女性が権力者の男どもに復讐を試みるアンダードッグの物語。鋭い目付きの扇ひろ子と、酷薄そうな横山リエも眼福。ナミが本性に目覚める部分、シャワー室で女囚が般若の形相になる場面での、緑と赤のギラギラした照明が印象に残る。日の丸を経血に見立てるシンボリズムは、何を表現していたのだろうか。
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