今も様々なメディアや作品でオマージュを受け続ける、ジャパニーズグラインドハウスの傑作。
梶芽衣子の作品を並べて、「どれが一番かわいいか?」という論争が合ったとすれば、野良猫ロックの方がかわいいと思うが、「どれが一番最高でカッコいいか?」と問われれば、まさにこの「さそり」であろう。
映画としては、
「何故刑務所なのにそんなにアチコチに危険物が放置してあるんだよ!」
「何故声の出ないキャラが悲鳴はあげれるんだよ!」
などとツッコミ所は満載だけど、それがグラインドハウス映画の良さでもあったり。
冒頭、梶芽衣子が、裸体をさらけ出して立ち回るシーンがあったが(梶芽衣子が胸を出すのはシリーズ中、今作のみ)、
あぁ、岡田茂に強制されたのかなぁ…などと切なくなったりもしたが、この作品をシリーズ化に繋ぎ、「さそり」という、映画史上トップクラスの強キャラクターを作り上げた梶芽衣子様に称賛を!