ユナマリア

女囚701号 さそりのユナマリアのレビュー・感想・評価

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)
4.0
■2回目(2024/3/30)
DVDを購入して再鑑賞。

久しぶりに鑑賞したが、やはりこのアブノーマルな内容が面白い。

当然ながら逆に笑ってしまうようなところもあるのだが、最後にはしっかりとナミの過去、復讐を描いて締めてくれる。

そして脱獄後のあの衣装がとにかく格好良い。

あの鋭い牙のような目つきを観る度に梶芽衣子にハマっていく。


■1回目(2020/5/20)
「女囚さそり」シリーズ第一弾。

権力と暴力に耐える梶芽衣子の強い眼差しが印象的な脱獄、復讐もの。

女性への乱暴が目立つ作品なので、決して万人には勧められない。

国歌が鳴り響く中、表彰式をする刑務所。

突如サイレンが鳴った為、急いで看守達はその場を離れる。

松島ナミとユキは刑務所からの脱走しようとしたのだが失敗に終わった。

ナミは何故刑務所に入ってしまったのか。

彼女はかつて刑事の杉見と付き合っていた。

闇組織を追っていた杉見の彼女だったナミは、闇組織に捕まり、レイプされてしまう。

駆けつけた杉見は、銃を突きつけ組織の構成員達を退けるが、何と組織の梅津という男と取引を行い、ナミを裏切る。

復讐に燃えるナミは、路上で杉見を刺そうとするが、復讐は叶わず、逮捕されてしまう。

今日の脱走未遂によって、全女囚がペナルティを受けた為、懲罰房にいるナミは同じ囚人から嫌がらせを受けたり、看守から暴行を受ける。

懲罰房から出たナミは静かに復讐に燃えている中、杉見は女囚の片桐にナミを殺すように指示をする…

バイオレンスとエロ満載、そして強引な展開だが、内容は面白いし、パク・チャヌクが影響を受けているだけあって、独特の描写が頭にしっかりと刻まれる。

夏八木勲演じる杉見や、渡辺文雄演じる郷田も憎たらしいが、悪役という意味では片桐の方が印象的。

あとは、「キル・ビル」でも使われた梶芽衣子の「恨み節」が最高過ぎる。
ユナマリア

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