「開発者を逮捕することが、あまりにも不当だからです」
ファイル共有ソフト「Winny」の開発によって逮捕された天才プログラマー・金子昇と、その裁判を担当することになった壇弁護士の物語。ほぼほぼ実話ベースのドキュメンタリーになっている。
日本にとってあまりにも大きな7年間の損失の話だった。この事件さえなければ日本からYouTubeが生まれる未来もあったのでは…と思うほど。
今やギガファイル便やファイアストレージは使って当たり前だけど、当時ファイル共有サービスは新しすぎて潰されてしまったんだろうな…。違法ダウンロードの温床になってしまったことは残念だけど、時代を進めた人間が捕まってしまったことはそれ以上の悲劇。「よくわからないから怖い」という気持ちや、大きな権力からの圧力で、日本史上トップクラスの出る杭が打たれてしまった。
著作権者側の視点がほぼないのでちょっと開発者側が正義になりすぎてる気もするけど、日本人が観るべき作品なのは間違いない。
