もーりー

Winnyのもーりーのネタバレレビュー・内容・結末

Winny(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

Winny事件ってあらためて見ると出る杭は打つ。誰かを悪者にして物事を終わらせようとする。っていういかにも日本らしい事件だよなぁ…Winnyというファイル共有ソフトが過剰に悪者にされていたのと同じように金子勇というプログラマーも警察やマスコミの報道で過剰に悪者にされていた。という事実が分かっただけでもこの映画は観るべき作品だし、すばらしい映画だと思った。しかし金子さんってこんなに明るくてポジティブな部分もある方だったんですね。かなり一般常識がない部分も多くて事件をややこしくしてしまった場面もあったけど…ただ内容は「Winny事件で7年半にも渡る裁判で無罪を勝ち取った金子勇と弁護士の戦い」を描いた映画なのでWinny事件をリアルタイムで知らない人などは観る前に金子勇氏やWinnyについて知っておいた方がいいかもしれない(金子さんはネット上では47氏と呼ばれていたとか)あと途中からWinny事件と並行して愛媛県警の裏金問題がクローズアップされるが「裏金の為に冤罪もあった」から、Winny事件もその裏金の為の冤罪だったのか…!と深読みしたが単なる裏金問題の領収書がWinnyで流出した。というつながりしかなかった。このエピソードはWinnyの特徴である匿名性で事件が明るみになった、Winnyも使い方次第で警察が隠蔽しようとした事件の証拠も明るみになった。いいことにも使える。という事を表現したかったのかな?結果的に金子勇氏は早逝してしまった事でWinny事件のせいで金子氏の「技術者としての寿命」が短くなったのは事実だし、天才プログラマーの人生を奪ったのは事実。だったら有罪判決の時に罰金刑を受けてプログラマーとしての活動をすればよかったのでは…?と思う人もいるだろうが、金子氏の無罪を勝ち取った戦いは金子氏の為だけでなく、その後に続く技術者の為になっているのは間違いない。金子氏は世の中をよくしようと裁判を戦ったのだ
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