このレビューはネタバレを含みます
日本はつくづく自分のわからないものに対する拒否反応が強い国だな。そして天才を活かせない国。
警察が横暴であってもせめて裁判所はフラットに状況を判断してくれないと国が腐っていく一方だし、現に今現在腐敗しきる一歩手前という絶望感が強い。でもそれって当時マスコミの論調になんとなく流されていた私たち凡人のせいでもあるんだろうなと反省する。ただだからこそ報道に関わる人たちは自分たちの仕事の責任の重さを日々心に留めておいてほしい。
警察や裁判官の横暴や無知をもっと強調する内容にも出来たと思うけど、そこまで描かれていないのは、金子さんが最後に言っていたように誰が悪いとか、あまりそういう事は言いたくないという意志に沿うものなのかな。