ふき

クィーン・コングのふきのレビュー・感想・評価

クィーン・コング(1976年製作の映画)
1.2
『スターウォーズ』が公開される前年の一九七六年に制作され、そのままお蔵入りとなった、『キングコング』のパロディ作品。

何もかもが安っぽいB級クソ映画かと思いきや、ミニチュアセットはちゃんと作られているし、主演のロビン・アスクウィズ氏はバカ男を好演してるし、クイーンコングの着ぐるみはまあ見れたものだし、女優は美人ばかりだし、エキストラほかなりの人数だしと、当時としても稚拙な特撮を除けば、絵的にショボいところは意外と少ない。
それだけに、あまりにドイヒーな脚本で語られる女性差別問題に、あくびを生み出す編集と失笑を生み出さす音楽が、すべてをぶち壊している。特に女性差別問題は、むしろこの作品そのものが女性差別的であり、テーマを描くアプローチとして不誠実極まりない。

この映画に予算を当てた連中と監督を一列に並べて、拍手と共に順番にブレインバスターをかましたい。が、俳優陣と美術スタッフのそれぞれに〇・一点ずつささげ、この評価とさせて頂く。
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