mat9215

宝島のmat9215のレビュー・感想・評価

宝島(2018年製作の映画)
4.0
6月7日にアンスティチュ・フランセ東京で鑑賞。監督のトークインでは、多くの人たちを撮影した中で最終的に作品に留めた人たちにはフィクションを演じる雰囲気がある、といった主旨のお言葉が面白かった。まさしく本作に登場する人たちは、友人同士、親子、あるいは初対面の男女たちであっても、撮影されていることを意識していないように会話し、自分の役柄を演じているように作品に収まっている。撮影される側になった乏しい自分の経験では、これは難しい。当方はこの作品に登場することは無理だろう。

奥崎謙三のような唯一無二の特異なキャラクタではなく、都市郊外のリゾート施設に集う普通の人々を撮影し、それを心に残る映画作品に仕上げる。これはとても凄いことだ。
mat9215

mat9215