ニシカ

新解釈・三國志のニシカのレビュー・感想・評価

新解釈・三國志(2020年製作の映画)
3.3

「ニャーニャニャニャーニャー」


ポスターがすでにKOEIの新作ゲームみたいな仕上がりというおぶざけだし、作品の方向性を示唆するが如く冒頭から"カノッサの屈辱"のパロディーで始まるという深夜テレビ的ゆるさで突き進む。そこに映画ならではの豪華役者陣が華を添えるがスクリーンサイズで観る必要は無いかも..。しかし、Covid-19により大作作品が少ない中、デートムービーとしての賑わいがあり大泉洋のコンテンツとしての力強さよw

肝心の内容は福田監督らしさ全開で、思いのほか劇場にはクスクスと笑い声が飛んでいた。テレビ的な短サイクルでシーンをコロコロと飽きさせないように展開させており、映画好きより普段はドラマやバラエティーが好きなセグメントにきっちりと照準をあわせているわけで、興行収入で確実に功績を上げる福田雄一監督の上手さでもあるんだよなー。

桃園の誓い、黄巾の乱、三顧の礼、赤壁の戦いなど如何にもな三國志らしいシーンが見れるんだけど、そもそも設定に三國志を選んだのは登場人物の多さ故に役者をたくさん起用出来るからなんだろうね。

ムロツヨシ、山本美月、小栗旬、橋本さとし、渡辺直美、山田孝之、西田敏行、佐藤二郎、橋本環奈、広瀬すずなんかが次々出てくるわけで、。

みなさん笑い寄りの演技の中、魯粛役の半海一晃がNHK大河ドラマばりの演技でそこはめちゃ良かった笑

ちなみに自分の三国志の知識は横山光輝のマンガ『三国志』を読んだことがあるくらいですが、まったく三国志を知らずとも楽しめる作りになってます。
ニシカ

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