福田雄一監督の作品は大好きだ。俳優陣の役と素の狭間の状態を観ることが出来るからだ。しかしこの作品は好き嫌い分かれる福田監督作品でも、あまりにも酷評が多い。なので気になって観てみた。
率直な感想は“酷評する人の気持ちもまあ分かるかな“である。
今作はどちらかというと悪い方向に福田監督の映画のクセが出てしまったと思う。その1つが福田監督特有の“間“である。この“間“、多すぎるかつ長すぎるかつ間の後が大したことないセリフの三拍子が揃うと逆に不快なのである。見事に期待外れ。
また役者同士の悪ふざけがなぜか今回は異様に長かったように思えた。誰が悪いわけでもないのだが、途中眠たくなってしまった。(最後まで起きてはいたが。)
役者陣はある意味大泉洋さんのテキトーなところが福田監督の世界観とマッチしていて良かった。ムロさん二朗さん賀来さん等常連組も流石。上手い。
なので結論は何かというと役者陣の演技は良いのに描き方が悪くて評価が低くなる作品だなということ。(個人の解釈です)
2021年11本目
