FREDDY

新解釈・三國志のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

新解釈・三國志(2020年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

魏・呉・蜀の三国が争覇した三国時代の歴史を述べた歴史書である『三国志』を福田雄一監督自らが新たな解釈で映画化した歴史エンタテインメント作品である本作は、歴史学者の蘇我宗光による、今から1800年前の中国、漢王朝後期から三国時代を描いた歴史書『三國志』の新説として語られる、中華統一を巡り魏・呉・蜀の三国が群雄割拠していた中、民の平穏を願い、桜の木の下で義兄弟の関羽、張飛と盃を交わし義勇軍を立ち上げた蜀の将軍・劉備玄徳を主人公に、虎牢関の戦いや美女連環の計、長坂の戦い、そして魏軍80万人を相手に見事に勝利を収めた蜀・呉連合軍による赤壁の戦いが描かれたものとなっているのだが、良くも悪くも福田雄一監督作品といったところで、主演を務めた大泉洋をはじめ、福田組の常連であるムロツヨシや佐藤二朗などといったキャスト陣はやはりいつもの面々ではあるが顔を揃えているだけで妙な安堵感があって、どこか求めてしまっている節も。単純にネームバリューは魅力的。そして新たな解釈で描かれる三國志もまた"新解釈"と謳ってはいるが、言ってしまえばif要素で紡いだ三國志コント。本作は三國志を目的に視聴するのではなく"福田組が三國志を演じたら"を楽しむものであり、笑いこそシュールだが気軽に視聴のできる作品といったところかと。新たなアプローチで三國志は描かれてはいるが頷いてしまうような新解釈は見られませんし、暇つぶし程度の視聴くらいが丁度良いのでは。
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