『静かな雨』
レンタル開始中🎥🎥🎥🎥
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【テーマ】
［記憶］
自ら思い出すことはできなくても
ふとした瞬間に記憶が蘇ることがある。
脳機能では記憶として定着していなくても
五感で覚えていることがある。
事故により短期的な記憶が消えてしまう女性とそれを支える男性のお話。
新しい関係性を築いていこうという段階の中で
彼女の記憶はずっとあの日のまま停滞しているという状態。
過去の恋愛遍歴は覚えているのに
自分たちの関係性は積み重ならないのではないか？
1日1日が無駄に過ぎていくのではないか？
そんな焦燥感を抱いてしまう。
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一歩進んでは一歩後退、ではなかった。
確かに記憶は消えている。
2人で過ごした思い出を、話して懐かしむことはできない。
しかし、過ごした時間や手触りは
間違いなく存在している。
体で覚えているものである。
好きな食べ物をあらためて食べた時の表情
それは初めて食べたという驚きの表情ではなく、
旨味を再確認し深く味わう表情である。
確かに時間は流れている。
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時間が流れ、忘却されゆく中で
確かに残り続けるものはある。
主観的には見えなくなっていたとしても
過ごした形跡は残っている。
日々を重ねることは決して無駄ではない。
たしかに2人は、生きていた。
