トランスマスター

ヴァレンタイン ヒーロー誕生のトランスマスターのレビュー・感想・評価

2.0
#13 誰も見た事がないヒーロー映画を見てみよう。

インドネシアのSKYLAR COMICSのヒロイン映画
舞台はインドネシアの首都ジャカルタ
主人公はオランダ人とジャワ人のハーフでムスリムのスマリヤが主人公。
スマリヤは女優になるためにレストランのウエイトレスとして働いている。その勤務中店内でDQNによる女性スタッフへのセクハラが発生。
スマリヤはDQNを幼少期の頃から兄と共に習っていたプンチャック・シラットを使って撃退する。
そこに居合わせたアクション俳優として美人格闘家を探してたオーストラリア人の映画プロデューサーとデザイナーのお姉系おじさんの目に留まり、自警団YOU TUBERとして町の治安維持映像を配信して有名人になっていく。
そこに警察を標的にした鉄仮面テロリストシャドーが登場し全面対決するストーリー。

◆良い点/注目ポイント
・ヒジャブを被りアイマスクを装着したムスリムのヒロイン。
MARVELがまだ映画化していない『Ms.MARVEL』をいちはやくパクっています。
・普段実際に旅行に行かないとみる事のできないジャカルタの風景を見るのは貴重な体験です。パトカーに使用する車両もBMWやベンツ、CHEVYのブレイザーなどを採用していてここ数十年でインドネシアがもの凄いスピードで経済発展したことがわかります。

◆改善点
・シラットの流れるようなタクティカルアクションを堪能したいのにものすごく細かいカットにより酔います。また大技を決める時のスタントガールがあまりにも本人と違う容姿がバレたり、バイクに乗っているシーンが下半身だけしか映っていない等結構雑です。

◆総括
・東南アジアや南米の警官が腐敗しているという事が良くわかります。
昔私がインドネシアでレンタカーを運転していた時
インドネシア語が読めず一方通行を逆走してしまいました。
運悪くネズミ捕りの白バイ警官に捕まった時に現金で10万ルピア(当時のレートで約5,000円)の賄賂をむしりとられました。(泣)
当時は日本の反則金と同じくらいだなと思っていましたが、現地の友達に聞いたら学校の先生の初任給が日本円換算で8,000円なのでめちゃくちゃボッタクられているとことを教えてもらいさらにショック倍増。
絶妙な日本人価格を設定した悪徳警官のビジネスセンスをうらやましく思いました。

-2020年 13本目-