いの

さすらいのいののレビュー・感想・評価

さすらい(1975年製作の映画)
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ひとことでウトウトといってもそのウトウトは多種多様だ。例えで2つほど挙げさせていただく。①つまんね!おもじろぐねー!といった反抗心を含んだウトウトの場合もあるし、②なんかいいなーいい映画だなー!といった肯定を含んだウトウトの場合もある。ウトウトしてたってわかるこたぁわかる。
ホント、ウトウトしてたって自分の感情はわかるのさ。今作でのウトウトは後者。それは確信をもって。なんど、なんじゅっかい試みても、アホアホなあたしはウトウトをやめることができなくてどうにか最後までたどりついたけど、でもいい映画だったなって思う。
ヴェンダース・ロードムービー3部作のうちの3作目。3作とも主人公を演じたリュディガー・フォグラーは、1作目は旅行記を書く人(ポラロイド写真で撮影)、2作目は作家、そして3作目では映写機の修理屋さん。おっきな車を運転して各地を回る。今作がいちばん肩の力を抜いていて、自然な笑顔も多かった気がする。オールヌード(ボカシあり)や、脱糞シーン(ボカシあり)まであって、うんちをぼとって落とすのかどうか、そこはウトウトせず一所懸命に見届けようとしたけど、ボカシがあるため見届けられなかった。2人旅で、道中いろんな人に出会う。映画への愛にもみちていた、と思う。
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