僕は白い石の中の黒い石。
首を吊っても神に届かず、母は消えて、自転車でどこまでも行けると思ったけど、あの子は中指を立てた。
全部を壊しながら、神が額に触れることを願っていた少年の奮闘。
自意識の冒険が鮮やかな成長物語。
子供目線のユーモア、神目線のような俯瞰、程よいロングショットの距離感。カメラのリズムとカラフルな色合いが心地よくて清々しい。
最近見た児童映画のありがちな大人目線にシラけたので、今作がなおのこと素晴らしく見えた。
スザンヌ・クレマンの安定した不安定な母っぷりよ。
あと、お兄ちゃんめちゃいい子。
サム・フリークス特集上映
