イチロヲ

イノセント・ドール 虜のイチロヲのレビュー・感想・評価

イノセント・ドール 虜(1986年製作の映画)
4.0
外科手術の失敗により恋人を喪失した女性が、執刀医に対して性的虐待を与えていく。逆恨みを発端にした性倒錯の世界を描いている、エロティック・サスペンス。

彼氏の裏切りと喪失を同時的に経験した女性が、「この子宮の疼きをどこにぶつければいいのよぉー!」状態に陥ってしまう。「O嬢の物語」のコリンヌ・クレリーが三十路の熟したエロスを振り撒いており、生々しい女体美を拝むことができる。

ドラマ面では、被虐待者となる執刀医側もまた性生活の喪失を経験しているところがキーポイントとなる。インモラルな行為の中に、キャッチ&レスポンスが自然発生。両者ともに充足した性生活を手に入れていく。

ベルを彼女の股間にあてがった状態でのサックス演奏、彼氏の股間をシコシコさせたままでのバイク走行が絶品。後半部は若干ながらトーンダウンしてしまうが、女優が常に全裸のままで彷徨くところが眼福。
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