きき

糸のききのネタバレレビュー・内容・結末

(2020年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

高評価が多い中、あくまで個人の意見になります。

うるっとくる場面は多いです。泣かせようという意図は分かります。
だけど感情移入して感動して泣くというより、演技に引っ張られて泣くといった感じでした。
役者さんの演技はどの人も素晴らしいです!
特に榮倉奈々さん。成田凌さん。
そして、かつ丼を食べる場面での小松菜奈さん。

織りなす糸?どこが?といった感じです。
途中絡み合うことなく最後にギュッと結びましたって感じに思いました。
伏線かと思ったものは伏線でもなんでもなかったり、必要かな?と思うシーンが多くあるように感じます。
あれもこれもと描きたいものが多かったのでしょうが、全てが中途半端で軽く表面をなぞったような感じでブツ切りで進みます。
病気のこと、震災のこと、あんなに軽く簡単に済ましてしまっていいのでしょうか。
2人の恋愛を重視したいのは分かりますが、ずっと好きだったエピソードや、大人になってからの2人の絡みを増やさないと、ただ中学時代の初恋の気持ちだけでくっつくのは無理があるように思います。
登場人物の心情をもっと丁寧に描いてほしいです。

自転車の吹っ飛び具合、お父さんがどんぐりをこれでもかと投げる、中国語?の歌、なぜかテレパシーで通じ合いフェリーを降りる、ラストは花火バンバン
演出が過剰でアニメっぽさを感じちゃいました。

良いシーンもあるし、演技も素敵なのに、本当にもったいないです。
人の感情や心情を丁寧に描く作品が好きなので私の好みに合わなかっただけだと思いますが、予告をみて期待していただけに残念でした。
きき

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