創造し捨てられたものたちが再生した世界、死界。一体幾つのものが創られては廃棄されてきたのか。この死界という概念が実に切ない。
悲しみと退廃美に溢れた世界観は廃墟好きにはたまらないものがある。しかし、いかんせんストーリーに面白味が感じられないのが痛い。前半のホラーテイストはぐいぐいとのめり込むように面白かったのだが、後半からのダラダラとした空気がもうダメ。尺が長いので後半から異様に長く感じてしまうのだ。
もう少しコンパクトにまとめられるでしょ?と思える部分が所々に点在しているだけにこれは惜しいなあ。
そもそも、こういう世界は長く居すぎてはダメなのだ。あまりにも異界すぎて。
主演のアンジェリカ・リーは大変美しかった。