こかだじぇい

ジョアン・ジルベルトを探してのこかだじぇいのレビュー・感想・評価

1.0
観ていると、ジョアン・ジルベルトとボサノヴァが、どんどん嫌いになっていく、最悪の映画。なんだよ、あの気取った音楽、気取った歌い方。とにかく大嫌いだ(日本人が歌うフェイクなボサノヴァは、まだ聞けるのだけれど。)フランス人映画監督が自ら出演し、友人たちの前からも姿を消しているという、ジョアン・ジルベルトを、本当に探すドキュメンタリー映画。やはりジョアン・ジルベルトを追った本を出したあと亡くなった、ドイツ人のライターの著書から文章を大量に引用し、彼とほぼ同じ行動をする。非常にメタな構造になっているのだが。ボサノヴァ(=ブラジルのインテリさん向け音楽)の気取った感じと、メタな映画の気取った感じがまざりあって、最大限に嫌な映画になっている。この映画を観るのは拷問だ。そもそも、姿を消していることについては、本人にそれなりの理由があるんだろうから、無理に探さなくていいでしょう。
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