Kaz66

ジョアン・ジルベルトを探してのKaz66のレビュー・感想・評価

3.5
今年7月に亡くなった“ボサノヴァの神様”にまつわるドキュメンタリー。
発端はドイツ人ジャーナリスト:マーク・フィッシャーの著者『Ho-ba-la-lá: À Procura de João Gilberto』。ジョアンの音楽に惹かれ本人にひと目会う為にリオに渡るも、(ジョアンは08年8月のコンサート以来、公の場に姿を現さなくなった)、会えずに帰国しその旅の記録を一冊の本に纏めた。しかし、その自著が出版される1週間前に自殺。
それを(本を読んで心動かされた)フランス人映画監督のジョルジュ・ガショが、マークの遺志を継ぎドキュメンタリーの進行役(探求者)としてこの映画を撮ったのだそう。
本編中で、多くのミュージシャンがジョアンの偉大さを語り、同時に晩生の浮世から離れ決して人前には出ない“天狗のような”神秘性を語る。それとジョアンの“天使のささやきのようであり、年老いた神の嘆きでもあるような”オープンかつオリジナルな楽曲がオーバーラップして、果たせなかったマークの“ジョアンへの憧れ”を紡いでゆく…。
ブラジル文化の『サウダーヂ』ですな。
こんな事になるのなら、(ひと目見るチャンスがあった)2006年11月の『伝説の東京公演』に行っておけば良かったなー。たしか限定だったBlu-ray 、今からでも買えるだろうか…?
R.I.P. Joao.