ジョアン・ジルベルトを探しての作品情報・感想・評価 - 9ページ目

ジョアン・ジルベルトを探して2018年製作の映画)

Where Are You, João Gilberto?

上映日:2019年08月24日

製作国:

上映時間:111分

3.4

あらすじ

「ジョアン・ジルベルトを探して」に投稿された感想・評価

ミルコ

ミルコの感想・評価

3.5
ジョアン・ジルベルトの生前に制作されたドキュメンタリー。結局晩年のジョアンは家族以外には会いたくなかった。映画としては明確なオチが欲しいところ。彼が姿を消しても人々に語り継がれ、歌われていく。

このレビューはネタバレを含みます

ジョアンの音楽に包まれて、なんとも不思議なドキュメンタリー、ロードムービー。

ジョルジョ・ガジョ監督自らが出演。

ジョルジョ監督は、ドイツ語版の『ジョアン・ジルベルトを探して』という本に出会い、著者のドイツ人ジャーナリスト、マーク・フィッシャーに共感し、マークがジョアンを追い求めた旅を再生しようとする。
マークは、この本が出版される1週間前に自らその生涯を閉じてしまったのだ。。

マークの通訳で、相棒ワトソンと読んでいたハケルと共に、ジョルジョ監督もまた、ジョアンを探す旅に、リオ・デ・ジャネイロを訪ねる…

そこで出会い、コンタクトを取ったのは、ミウシャ、ジョアン・ドナート、ロベルト・メネスカル、マルコス・ヴァリー!
ボサノヴァファンなら誰もが知る素晴らしいアーティストたちが(皆さん少しだけお歳を召して)
ジョアンの奇行ぶりを語ってくれる。。鳥肌立ちっぱなし、ワクワクが止まらない2時間弱でした!

ミウシャ、すっかりお婆ちゃんじゃん!と思ったけど、素晴らしい歌声を披露してくれていました。それに…先程パンフを見て知りました。昨年、亡くなられたのですね。。映画の中では、大輪の花のようなおおらかな微笑みと、ジョアンを称える美しい言葉と、マークの文章を楽しげに読む姿、ジョルジュ監督を励ます思いやり溢れる言葉に、知性を感ぜずにはいられませんでした。素晴らしいアーティスト!

すっかり太ってお爺ちゃんなジョアン・ドナートのピアノも本物だし、ロベルト・メネスカルとのエピソードにはビックリ!そしてマルコス・ヴァリーはまだまだかっこいいし。。

実は私は幸運にも、2003年のジョアンの来日公演を体感しています。素晴らしいマエストロ、日本の静かな聴衆に感激したジョアンは、私の体感では30分くらい、感激のあまりステージ上でうつ向いてフリーズしてたんです。忘れられない!開演は40分近く遅れるし、途中で感極まってフリーズしちゃうし、終電、間に合うかなぁ。。ってやきもきしました。聞きしに勝る怪人ぶりに驚き、でも幸せな時間でした。

ブラジルの友人たちの話からも、本当に変人なのだと、つくづく分かりますが、同時に信じられない程の音楽へのこだわり、天才ぶりも伝わってきます。

はぁ。。
それで結局ジョアンは歌ってくれたのかしら。謎に包まれた最後、さっぱり分かりません。
でも…
それが好きです。

だってそもそも、ミウシャなんてしょっちゅうジョアンに会ったり電話で話したりしてそうなんだもの!

「ジョアン・ジルベルト、どこにいるの?」

今もジョアンは私たちの心に生きて、語りかけるようにいつでもギターを奏でてくれているんだと、
ベベウへの子守唄「VALSA」を帰り道ずっとずっと口ずさみながら、ジョアンを感じていました。本当に本当に唯一無二のアーティストです。

彼の音楽を本当に愛しています。私もこんな旅がしたくなってしまった。こんな風に愛する音楽を追い求める姿は、もはや芸術になりうるんですね。。
じょー

じょーの感想・評価

4.5
観る側にとっても、ジョアン・ジルベルトへの思いがあって成り立つ映画ですね。
ぼくにとってはとても心地よい映画でした。
詳しくは知らないけど、皆さんボサノヴァがお上手です。たぶん、名プレイヤー、有名アーティストなんだろうね。
ジョアンの訃報がなければ、秀逸なラストシーンなのかもしれないよね。

心地よすぎて、始まった頃はウトウトしてしまいました。
癒される映画ですね。
先日のジョアン・ジルベルト ライブ イン 東京をスクリーンで観られてよかったです。
あー、ライブを観て観たかった。
khoza2017

khoza2017の感想・評価

4.5
個人的に好きだったホベルトメネスカルやマルコスヴァーリのプライベート演奏シーンなど貴重なカットを観ることができて感動した。
ジョアンはやはり伝説通りの、いやそれ以上の人だったのかもしれないと感じた。奇跡の来日公演を観ることができた人はその奇跡が想像しているよりもずっと大きなものであったことを感じとれる良作。
ジョアンがこの世を去った今、日本で今作が公開されることに感謝。エンタメ作品として観たい人には物足りない仕上がりかもしれないが、数々のジョアンの伝説エピソードを含めて好きな方にはおすすめです。
kyoko

kyokoの感想・評価

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ドイツ人ジャーナリスト、マーク・フィッシャーが著した「ジョアン・ジルベルトを探して」に感銘を受けたフランス人映画監督ジョルジュ・ガショが、出版直前に亡くなったマークの足跡を追いながらジョアンを探す旅に出るドキュメンタリー。てっきりこのフランス人もジョアンジルベルトを愛してやまない人だと思ってたのだけど。

このウォーリー顔したフランス人から一向にジョアンに対する情熱が伝わってこないのよね。
あまり喜怒哀楽が顔に出ないタイプなのかしら。ラテンな日差しが恐ろしく似合わない(ついでに言うと、ジョアン担当美容師が彼の髪を切ったときのどうにもならない垢抜けなさ。もう右分けで左分けでもどっちでもいいわ)。

ジョアンの元妻ミウシャに着信があり誰かと気安げに話している。「今の電話は誰から?」と聞くウォーリーにミウシャはサラッと答えた。「ジョアンよ、あの人自分の噂話されてるときの勘が鋭いのよ」
え?ちょ、ちょっと待って、ジョアンとは誰も連絡取れないんじゃないの?ていうか普通にジョアンから電話きてんじゃん!「あ、そ、そうなんだ…」じゃないよ、ウォーリー!なんで突っ込まないの?
…って、映画館にいた客全員が心の中で突っ込んだと思う。あとから「取り次いでくれたっていいのに…」と恨みがましく独り言で呟くぐらいならその場で言えばいいのに。
この人ほんとにジョアンに会いたいの?

耳に心地よい曲の数々は嬉しかったけど、ジョアンよりマークの気配が強すぎる。
ナレーションはほとんどが著作からの引用だし、マークフィッシャーの情熱は本人がいなくてもインタビューの音源や動画、ものすごい枚数の写真からビンビン伝わってくるもんだから、結果マークの映画になってしまった。

このレビューはネタバレを含みます

ブラジルの風景や曲は良い。
色んな人に訪ね歩いて、謎を解いていく感じも良い。

ただ、どうも後味が悪い。。。
マークが会えなかったのは書籍化にあたりお金が無かっただけでは?という気がしてならない。
マーク、、、😭
ボサノバ知識は学んだが、ドイツ人の進め方にはユーモアが足りないせいか、イライラした二時間だった。
哲学的なアプローチに疲れた。
ボサノヴァの生ける伝説、ジョアン・ジルベルトに憧れる青年が、リオにいる彼に会いに行くロードムービー...のような真っ直ぐなものをイメージして見ると拍子抜けしちゃうかも。モキュメンタリーの類として楽しむのがどうやら正解みたいです。
自分が観ながら幾度となくイメージしたのはフランツ・カフカの不条理な世界観。いくら近づけども会えない、会えない理由もよくわからないんだけど、それでも生きているのだけは間違い無くて、インタビュー相手がジョアンからの電話を受けたりはするが、そこから取り次いでくれるということもない。とにかく一定の領域からは近づけなくて、でも少しずつ少しずつ近づいて行って、これはひょっとすると...⁉︎というお話で、このミニマルかつ不条理、しかもジョアンの歌声のように控えめな演出の2時間は確かに観る人を選んでしまうのかもしれないが、自分はそこそこ楽しめた。ただ隣のおじさんの体臭がしんどかった。夏場の映画館はこれがあるのだな...。
2019.8.24@YEBISU GARDEN CINEMA
こぼく

こぼくの感想・評価

3.1
ジョアンジルベルト追悼に見た。中盤がドキュメンタリーにしても冗長な気がした。あとなんでそんなにジョアンに会いたいのか、良く分からなかった。

あとマルコスヴァーレ出てきたのでビックリ。仲良かったんだなあ