磨

リスペクトの磨のレビュー・感想・評価

リスペクト(2021年製作の映画)
3.7
《ソウルの女王》と呼ばれ、これまでにグラミー賞を20回獲得し“歴史上最も偉大なシンガー100人”で第一位に選出されるなど全てのシンガーから”リスペクト”を受ける存在、アレサ・フランクリン。彼女の生きざまを代表曲を織り交ぜながら描く音楽エンターテイメント。

アレサを演じるのは、デビュー作「ドリーム・ガールズ」でアカデミー賞助演女優賞に輝いたジェニファー・ハドソン。演技力、歌唱力を考えたら彼女一択といったところだったのかなと思う。

伝記映画であるが歌唱シーンも多いだけに、彼女のパフォーマンスも本作の評価に直結。あの歌唱力はやはり作品に入り込める。

順風満帆な人生とは思わなかったけど、やはり波瀾万丈な人生を歩んでいる。彼女に限らず、アメリカのセレブ達はそれだけで映画になり得るような七転び八起きなレジェンドが多すぎ(当然、転んで終わる方もいる)

ジェンダー的な見どころも十分で、わざとらしくなくスマートに、そしてパワフルにそのメッセージを伝えている。

ただ凄い映画なんだけど、エンドロールの本人の映像観たら完璧と思えたジェニファー・ハドソンすらイマイチに感じちゃう。ホンモノのアレサ・フランクリンに完全に圧倒される。最高のエンドロールも、それで本編が霞んでしまったのなら本末転倒…。


しかし、何が悔しいって『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』観てない事だよ(笑)
磨