保健所などから犬を引き取り、ケアして、里親に引き渡す活動をアメリカで長年に渡って続けている男性カップルのドキュメンタリー作品。
救出した頭数はタイトルの通り1万匹以上!信じられない数字です。
保護施設を兼ねた自宅ということで文字通り犬屋敷でした。
「一緒に"暮らす"ことが大事」という彼らの言葉から本当に犬を愛し、救いたいという気持ちから施設を運営していることがよく分かります。
清潔で広々とした環境で新しい出会いを待つワンちゃん達はみんな幸せそうでホッコリ。
しかしこういった施設の存在が意味するのは殺処分問題があるということ。アメリカでは年間400万匹以上が安楽死させられています。
日本でも同様に犬・猫など愛玩動物の殺処分問題は中々解決の兆しが見えません。
パピーミルという子犬を大量に売り捌くことだけしか考えていない悪質ブリーダーによってこのような事態が起こっているそうです。
無責任な飼い主によって捨てられた犬も当然保健所送りとなってほとんどが殺処分。
身勝手な人間のエゴによって大量の命が毎年奪われ続けているというのは心が痛みます。本来であればペットショップでの生体販売もあってはならないことなんですよね。
彼ら曰く、悪質ブリーダーの商売が成り立たなくなるようにペットショップから購入しないこと、不妊・去勢手術を徹底することが殺処分を減らす一番の近道だそうです。
私の実家で飼っている犬はペットショップから購入してしまったので、次にお迎えするような事があれば良質なブリーダーさんか保護施設からお迎えしようと思いました。