Hiroe

ミッドウェイのHiroeのレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.0
ミッドウェー海戦の位置づけは、太平洋戦争の戦史として考えるといろいろとあるだろうけれども、この映画では真珠湾攻撃で打撃を受けた米海軍が、ミッドウェーで敵を討つという単純な流れで描かれてるのは良いかも。だから、南雲忠一や山本五十六の描き方もややステレオタイプで、奇をてらったものではないです。この映画が言いたかったのは、勝敗を分けた理由が何だったのかとか、ジャップをやっつけた戦争の英雄はこんな人だったとか、そんなところではなく、監督もインタビューで言っているように「戦争に勝者はいない」ということなのだと。この海戦で勝利を収め、この後の太平洋地域攻略を有利に進めていく米軍ですが、この勝利でも無傷だったわけではありません。多数の死者・行方不明者を出し、空母ヨークタウンを失っています。そして、その後の太平洋地域攻略では、泥沼のゲリラ戦となり、さらなる犠牲者をだしているわけです。

急降下爆撃機の映像がすごいんですよ。見てるこちらもGを感じられるような映像。そして、ユーチューバーの元祖のようなフォード監督のその後が気になったのですが、彼は無事この海戦の様子をフィルムに収め、ドキュメンタリーを作成していました。それこそYouTubeでBattle of Midway ford とかで検索すると見られます。
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