恥と外聞

ミッドウェイの恥と外聞のレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.0
ボ、ボ、ボ、ボーズのトヨエツゥウ...!!!!

タダノブ・"バトルシップ"・アサーノ...!!!!

どこの国にも居るしょーもない狂信的愛国主義者を黙らせるにはクリント・イーストウッドを見習って2本立てという手段もあろうが時は今2020年。

これでもとっても優等生的な気配りの効いた表現に満ち満ちているとは思うし、なんか画質とか演技の質もNetflix的な現代洋画のスタンダードがこの辺りなのかなって。
まあコロナ禍で劇場公開の新作を目にする機会はめっきり減っている中スタンダードもヘチマもあったものではないでしょうがね。

多分そこが違和感の正体で、僕らはただあまりに多様な視点の切り替えに困惑しているということだと思う。
日米双方向はもちろん、パールハーバー(陸上/海上)、夫婦、現場と上層部、諜報部、ドゥーリットル空襲(からの中国戦線)、ミッドウェーでのジョン・フォード、潜水艦、爆装雷装転換の悲劇(の渦中にいる空母の飛行甲板/格納庫)とかね。

確かに今までも要素としては存在していたけれども、一本の映画でその全てに極力肯定的な表現を任せようとまではされてこなかった部分なのではと想像する。
群像劇の"群像"がデカすぎてハ〜コレホントに戦争映画??ってハテナがいっぱい湧いてくる。

あと一瞬映る東京の冬景色も30年前からほとんどイメージ変わってないよねってか昔の話だからイメージの更新てのも変な話ではあるけどさサァ。

ン〜でもこれもやっぱり映画ではあるよね、ってか娯楽ってそういうもんよね。

(結局中国資本が派手にドンパチやるところ観たかっただけでしょ、という安易な説明にはできるだけ触れたくないんですが...)

現実の戦争という勝ち負けがハッキリ決まっている現象を題材にして関係国の住民全員が100%スカッとすることなんてありますか?

日本なんかブシドー云々とか言っとけばまだなんとかカッコがつくようなものの、これがナチスの過去を背負わされたどっかの国の人間の気持ちにもなってみたらいかがです?

平成ヒト桁だったら文句なしの超傑作でしょう。

ハァーヲタクが書く文章はどれもこれも長ったらしくてしょうがないね!!🙄