むらさき

ミッドウェイのむらさきのレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.6
真珠湾からミッドウェイまでの流れを過剰演出をすること無く史実に沿って描いた作品だった。
その分、戦闘シーンの映像については劇場のスクリーンで観るべき迫力があるものの、ストーリー的な盛り上がりには些か物足りなさがあった。
唯、それは、裏を返せば、アメリカを必要以上にヒーローに、日本を必要以上にヒールには描いていないということであり、寧ろ好印象を抱いた。
山本五十六を通して戦争を始めなければならなかった日本の立場も読み取ることができたし、山口多聞はかなり格好良く描かれていた。ラストの献辞も日米双方に捧げられている。
こういった作品では珍しく、日本側への配慮が感じられ、日本人としてストレスを感じることが少なかった点で、高い評価を与えたい。
ミッドウェイでの勝敗が太平洋戦争の転換点となったことは知っていても、何故日本はミッドウェイで敗れたのか、何故日米の優位性がミッドウェイの一戦で逆転をしたのか、知らなかったこともこれを機に学ぶことができたので、私は観て良かったと思う。