beachboss114

T-34 レジェンド・オブ・ウォーのbeachboss114のレビュー・感想・評価

5.0
何これ、めっちゃオモロいやん! こんなに前のめりで映画を見たのは久しぶり。アツくて痛快、頭脳戦からロマンスまで、あらゆる映画的醍醐味が詰まってる。

矛盾した言い方になるけれど、荒唐無稽に無理がない。しかも、この設定に無理矢理どストレートなロマンスぶっ込んできやがって(笑)。バス停で戦車を待つ「囚われの姫」の胸キュンなことと言ったら。おまけに清楚なロシアン美人だし、もう、サービス満点。

悪役も単に憎たらしいだけじゃなく「好敵手」ってのが、これまたタマラン。ルックスも頬に傷って、少年ジャンプ的な分かりやすさ。悪役萌え。

思えば、ひっさびさのスポーツ系戦争映画なんじゃない? 「眼下の敵」とか「大脱走」とか「勝利への脱出」のノリ。ほんのり西部劇や騎士道モノやチャンバラ映画の香りも(「花咲ける騎士道」とか「十三人の刺客」とか「ロンゲスト・ヤード」とか。もちろんすべて昔の方だ)。つーか、ジャンルは「活劇」やね。

ここんとこ、エセヒューマニズムに毒された辛気くさい反戦映画ばっかり続いてたからね。これなら「戦争は反対だけど戦争映画は大好き」って胸を張って言えるわ。いけませんか?
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