Maki

T-34 レジェンド・オブ・ウォーのMakiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題:T-34
公開:2019年
鑑賞:U-NEXT(吹替)

熱いッ!
劇場体験できなかったのが悔やまれる熱さ。戦争大嫌い絶対反対だけど装甲戦闘車両(AFV)や奇跡の英雄譚に痺れるのは許して。配信作品はダイナミック完全版でもないのね。4DXで観たら興奮しまくったかも。




▼ ▼ ▼ ネタバレあり ▼ ▼ ▼




序盤1941年。
T-34-76 対 Ⅲ号戦車!
戦車内の閉さ息苦しさ見えなさ。難しい操縦や索敵や装填や照準を経て「撃て!」発砲。激しいライド感や装甲を砲弾が掠めた残響と衝撃シェイクまで丹念に描かれ「さあ!お前ら振り落とされんなよ?」と楽しみ方を提示される。砲弾VFXがかっこよくて可笑しい。

ここで主人公イヴュシュキンが倒され「え?」と想ったら時間がぽーんと飛んで 1944年。この3年スキップの妙。捕虜にさせて脱走劇を入れて 最後は二度目の戦車対決を魅せたいがための脚本でしょう。44年頃はドイツもソビエトも戦車の生産台数に戦車兵の訓練が追いつかなかったそうだから そのへん盛り込んでいるのかな。もちろん何度も脱走失敗して生き残ってるとか 捕虜収容所セキュリティがザルすぎとか 演習用T-34整備まかせっきりとか 隠密作戦トントン拍子とか 君らその瀬戸際でいちゃつくかとか ファンタジーだらけなのもご愛敬。人類史上最悪級といわれる独ソ戦線の激烈悲惨さはぼかしてエンタメに徹しているため 観たいものが観られてほぼ満足。

ラストのT-34-85 対 Ⅴ戦車パンター(パンテル)がまた熱いッ!ありふれた街路で戦車同士が立ち回るのも 跳弾で車底面から抉るのも 互いに砲身回転で向き合わせるのも。それで最後は橋で一騎打ちタイマン勝負って いいよそれでいいよ。

あとなんといっても敵役イェーガー大佐。エグい行為もするが根っからの戦車乗り。きっとイヴュシュキンのこと大好き。彼が活き活きねちねち追いかけてくるから対決が盛り上がる。面構えもよいし散り際も見事だし最後は ぼくと握手!(違う)

●オマケ①
JCの頃 私にいろいろ本を貸してくれたドイツ軍マニア先輩から「パンサーじゃなくてパンテル!タイガーじゃなくてティーゲル!」と繰り返し諭された。清純無垢な少女になに教え込んでるんだまったく。おかげでいまだに パンテル ティーゲルって頭に浮かんじゃう。

●オマケ②
この映画の二次創作BL(イヴュシュキンとイェーガー)が盛り上がっているらしい。その視点なかった私。みんな凄いなあ。

●オマケ③
#フューリー
#プライベート・ライアン
#今宵、銀河を杯にして
#マヘルシャラルハシバズ
#黒騎士物語
Maki

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